失敗しない家づくりのための、無料のメルマガ講座への登録はこちらから。 今なら、契約までに絶対に確認すべきチェックリストをプレゼント中!
↓ ↓ ↓


はじめに

最近は軒の出が無い「軒ゼロ」住宅が増えています。

スッキリした外観で、屋根の重さを感じさせず、スタイリッシュな印象の家に仕上がりますね。

しかし、軒の出にはとても大切な機能がいくつもあります。

軒の出のある住宅の写真

軒の出の役割をしっかりと把握した上で計画を進めないと、「業者任せ」にしていては、大きな失敗となりますよ。

必ず確認してくださいね。

なぜ軒の出が無くなってきたのか?

軒の出が無い住宅が増えてきた理由としては3点あります。

ひとつは「デザイン性」ですね。

できるだけ屋根の存在感を無くし、スッキリ見せるために軒の出を無くす手法が取られています。

「四角い」「キューブ」といった勾配屋根の存在感が無い、スクウェアな外観の住宅ですね。

そして、「コストダウン」も大きな要因です。

軒の出が無くなれば「軒天ボード」「屋根材」「垂木」などの材料を少なくすることができ、経済的となります。

ローコスト住宅の多くは軒の出が無い「軒ゼロ」住宅となっていますね。

さらに、市街地では隣地との距離が少なくても建てられるメリットもあります。

密集市街地では軒先が境界から出てしまいますから、軒の出が無い軒ゼロ住宅は、密集して建てるのにはもってこいなんですね。

軒の出の大切な役割の数々

では、軒の出の大切な役割を説明していきます。

実は、軒先がしっかりと出ているかいないかは「機能面」に加えて、建物の寿命にも大きく関わってくるものなのです。

軒先は、夏の日差しを調節できる

真夏の直射日光が部屋に入り込むと、気温以上に暑いですよね。

せっかくエアコンを付けていても、冷房の効きも悪くなります。

南面の窓は明るくて開放的ですが、真夏の日中は日差しの差し込みは避けたいものです。

夏至の南中の太陽高度は、

夏至の太陽南中高度 = 90度 − 計測点の緯度 + 23.4(地軸度)

というふうに計算できます。

夏至の南中の太陽高度は、東京では約78度です。

そのため、窓の上部に軒の出(下屋)や庇、バルコニーがあれば、直接の日差しを遮ることができるんですね。

軒の出による日差しの調整
軒の出による日差しの調整

※窓の採光に関しては詳しくはこちらをご覧ください↓↓↓

軒の出は雨漏りを防ぐ

雨漏りが多いのは屋根と外壁の間(取り合いと言います)の部分です。

軒の出がある建物では、ちょうど軒の部分がすっぽりと外壁の上端を覆うことができますが、軒ゼロでは十分に覆うことができませんね。

建築では建物をすっぽりと被せる形が雨漏りには強いことになります。雨が入り込みやすい外壁の上部先端を包み込めるからですね。

軒の出のない外観の例の写真
軒の出のない外観の例

※雨漏り対策については詳しくはこちらをご覧ください↓↓↓

軒先が出ていると、窓に直接雨が入らない

軒の出があると、小降りの雨なら窓を開けていても直接雨が入り込むことを防いでくれます。

強い雨であっても、軒の出があれば雨の吹き込みを最小限に留められますね。窓の上に何も無ければ、雨が吹き込んで窓台や床がベチャベチャになってしまいます。

軒天で、外壁や小屋裏の換気が必要

家の中は24時間換気が義務付けられていますが、外壁や小屋裏も換気が必要なんですね。

外壁の中には断熱材を仕込むため、断熱材とサイディングとの間には通気層を設けないと、壁の中が結露で湿ってしまうからですね。

壁の中で結露が起きると、カビや腐食の原因となり、建材の劣化健康にも良くないということです。

外壁の通気層はサイディングの下から空気を入れ、軒天の換気口から排出することになります。

小屋裏の換気も軒天から給排気を行うことになります。

軒天の換気口の例の写真
軒天の換気口

2階などの最上階は天井に断熱材を入れることが多いため、天井裏(小屋裏)は熱がこもって真夏にはサウナよりも暑くなります。小屋裏の換気は熱を逃がすためにも必要で、軒天の換気口で通気をしているんですね。

軒の出が無くても壁上部には必ず換気口が必要ですが、雨漏りの原因とならない形のものを選ばなくてはいけません。

以下の図のように、軒の出が無い場合でも、必ず換気ができて、なおかつ雨が入りにくい構造とする必要があります。

軒の出がないタイプの軒先やケラバの納まりの例の図

軒の出は、外壁の保護にもなっている

軒の出は、外壁の保護にもなっているんです。外壁自体が家を保護するものですので、「外壁を保護?」ってなりますよね。

近年の外壁は、ほとんどが「窯業系サイディング」です。

窯業系サイディングは主材のセメントや繊維材には防水性がありませんが、表面をトップコートでコーティングして防水性を高めています。

さらに、サイディングには必ずジョイント部分があります。ジョイントにはシーリング材で処理をすることになります。

これらの「トップコート」や「シーリング」は直射日光や直接雨に打たれ続けると、劣化が早まり、防水機能が早く落ちてしまうんですね。

防水性が無くなってくると、雨が内部へ侵入する可能性も高まりますし、それ以外に、外壁の汚れも目立ってくるわけです。

軒の出のメリットは、ほかにも・・・

ほかにも、軒の下は植物を置いたり、デッキにして軒下で洗濯物を干すことも可能です。

1階であれば自転車やバイクを置くことも可能です。

2階の一部をバルコニーとする場合でも、軒下(屋根の下)にバルコニーを設け、「インナーバルコニー」とすることにより、洗濯物や布団を干した際の「突然の雨」も心配いりませんね。

特に、部屋の上にバルコニーが乗る形となる「ルーフバルコニー」は雨漏りのリスクが高いため、軒を出してインナーバルコニーとすることで、雨漏りのリスクが低減するというメリットもあります。

軒の出の代わりになるもの?

では、軒の出がない(軒ゼロ)場合、どのような対策があるのでしょう。

まず、真夏の日差しの調整は上部に庇やバルコニーがあると代用できます。

また、外壁・小屋裏の換気についても、雨漏り対策をきちんと検討し、適切な換気口を設けることで対処はできます。

単に給排気の穴を付けるだけでは雨が侵入する可能性がありますので、「雨は通しにくい」が、空気は通す、というような機能のものを取り付ける必要があるのです。

ただし、「雨の吹き込み」や「外壁の保護」については、外壁上部には傘となるものがなにも無い訳ですから、軒ゼロでは困難ですね。

まとめ

軒の出はこのように多くのメリットがあります。

「日差し」「雨漏り」「雨の吹き込み」「物を干す」「物を置く」「外壁の保護」、そして建物内の「換気」、と盛りだくさんですね。

反面、デメリットはその分コストがかかってしまうくらいですが、高温多湿な夏のある日本にはとても理にかなったものです。

デザインやコストダウンにより、軒の出を無くす「軒ゼロ」住宅とすることを検討されているなら、これらのメリットが無くなる(減少する)ことと、「雨漏り対策」「換気」については代替案が必ず必要ということを考えましょう。

軒ゼロ住宅はここ最近の形です。雨漏り対策もある程度は考えられてきましたが、依然として不具合は多く報告されています。

既に雨漏りが多い、といった不具合は承知の上のものとして、設計者や工事業者には施工方法を詳細に確認し、検討するようにしてください。




失敗しない家づくりのための、無料のメルマガ講座への登録はこちらから。 今なら、契約までに絶対に確認すべきチェックリストをプレゼント中!
↓ ↓ ↓


間取りの診断や設計のセカンドオピニオンは、建築チェックのプロにお任せください
↓ ↓ ↓

間取り診断・設計のセカンドオピニオンサービス


また、当サイトの記事や住宅に関するお問い合わせやご相談は、こちらのフォームからお気軽にお問い合わせください。