マイホームの計画は「床材」にこだわりを!~無垢フローリング材おすすめ10選!~

はじめに

「フローリング材を何にするか?」という選択は、注文住宅ではけっこう大事なポイントとなってきます。

一番、目立つところですからね。

一般的な住宅では床はフローリングの仕上げが多いものですが、フローリングは毎日目に入り、触れる所ですからちょっとこだわりたいところです。

フローリング材によって見た目はもちろん、肌触りや質感もかなり違うんですよ。

全てのフローリングを良いものにするのは予算にも影響してしまいますが、LDKだけでも質感の良いものを選択するといったメリハリを付けることも大切。

せっかく注文住宅で家を建てるなら、ぜひとも、フローリングにはこだわってください。

一気にあなたのお家の品位は高まります!

フローリングの種類とメリット・デメリット

まず、フローリングには大きく分けて

・積層フローリング(複合フローリング)

・無垢材(単層フローリング)

の2種類のフローリングの形式があります。

積層(複合)フローリング

積層フローリングは合板やMDFなどを何層も重ねて構成された基材の上に仕上げ用の化粧材を貼ったものです。

・表面に1~3mmの天然木の化粧単板(挽き板)を貼ったもが単板フローリング

・表面に印刷シートを貼ったものがシートフローリング

と呼ばれています。

また、突板(つきいた)といって表面に0.3mm程度の天然木の薄皮を貼ったフローリングもあります。

シートフローリングは木目のプリントですので、見た目はどうしても安っぽくなってしまいます。

単板フローリングは表面に天然木が貼ってあるので、一見、無垢と違いが分からないかも知れませんが、表面に傷が付くと下の合板が出てきてしまいます。特に突板は注意が必要です。

ただし、積層フローリングは何層も重ねた加工品ですので施工後の反りなどの狂いが少く、比較的に低価格のものが多いことがメリットです。

また、表面に予め加工処理することで防水性や傷が付きにくい仕様となっているものもあります。

無垢材(単層)フローリング

無垢材は単層フローリングともいい、一枚ものの材料です。

木材から切り出し成形するため、風合いや踏み心地の質感が複合フローリングとは違います。

また、一枚もののため経年劣化で表面の状態が悪くなってきても、サンダーがけをして薄く表面を削り取ることで新品状態に戻すことができますので、長く使っていくことのできる材料です。

デメリットとしては、乾燥や吸湿により施工後に隙間が生じたり反りなどの狂いが生じる可能性があります。

また、大量生産ができませんので、木材にもよりますが複合フローリングと比べると価格は高めです。

無垢フローリングの種類と特徴

では、無垢のフローリングにはどのようなものがあるのでしょうか。

無垢フローリングでは針葉樹と広葉樹での違いもあるのですが、長く使うためには表面の堅い広葉樹を使うことをおすすめします。

広葉樹には世界三大銘木をはじめ、オークやバーチ、ブラックチェリーなど、質感を楽しめる色んな樹種があり、どれも素晴らしい表情を持っています。

世界三大銘木
ウォールナット、チーク、マホガニーは昔から高級木材として世界三大銘木とされてきました。それぞれに独特の風合いがあり、耐久性があり家具などに使用されていますが、希少で高級な木材です。

 

針葉樹のフローリングではスギ、ヒノキ、パインなどが有名ですね。

デメリットとしては、表面強度が弱く傷や凹みが付きやすいのと、汚れが染み込みやすく取れなくなることがあげられます。

また、針葉樹は節が多いのも特徴です。

個人的には、針葉樹は傷や汚れが気になるという方にはあまりおすすめはしません。

無垢フローリングのメリットとしては、やはりその質感ですね。その質感も経年変化により、少しづつ違った色合いになっていき、味わいが出てきます。

■ウォールナット(クルミ)

ウォールナット(クルミ)の写真
ウォールナット(クルミ) 無塗装サンプルピース

濃い茶系で滑らかな木目が特徴です。その風合いはシックなモダンインテリアとも相性が良い一品てす。

色合いが濃く木目もはっきりしているため、天然のグラデーションが楽しめますね。

ウォールナットのフローリングの例の写真
ウォールナット【kinoyuka.netより】

「世界三大銘木」のひとつとされていて、家具や楽器にも使われています。

堅さ:★★★★
価格:★★★★★

■チーク

チークの写真
チーク 無塗装サンプルピース

チークは堅く、狂いが少ない高級木材として無垢のフローリングでは木の王様とも呼ばれています。

深みのある色合いが特徴で、天然の油分があり使っているうちに更に深い飴色に変化していきます。

重圧感があって、落ち着きのある風合いです。

チークのフローリングの写真
チーク【kinoyuka.netより】

経年劣化にも強く、耐久性に優れています。

堅さ:★★★★
価格:★★★★★

■マホガニー

マホガニーの写真
マホガニー UV塗装サンプルピース

マホガニーは天然木は乱獲されてきたため、現在ではワシントン条約で種類によって取引が制限されています。

茶褐色の中にグラデーションがあり、光の当たり方で綺麗な木目が浮かび上がります。

柔らかい表情があり女性的な優しさのある高級木材です。

マホガニーのフローリングの写真
マホガニー【kinoyuka.netより】

耐久性があり、乾燥による反りや摩耗にも強く、腐敗しにくいことからフローリングとしても安定した木材です。

堅さ:★★★★
価格:★★★★★

■オーク(ナラ)

オーク(ナラ)の写真
オーク(ナラ) オスモ塗装サンプルピース

オークは無垢材フローリングの代名詞ですね。人気の高いフローリングのひとつです。

重圧感があり、木目が美しく経年とともに味が出てきます。

堅くて傷が付きにくく、耐久性に優れています。

オーク(なら)のフローリングの写真
オーク(なら)【kinoyuka.netより】

家具やバットにも使われていて、昔から樽の材料としても使われてきた、耐久性のある木材です。

堅さ:★★★★★
価格:★★★

■メープル(カエデ)

メープル(カエデ)の写真
メープル(カエデ) UV塗装サンプルピース

メープルはなんといっても美しい木目と爽やかな色合いが特徴です。

キメ細かな風合いはすごく繊細で、上品なクリーム色は部屋全体を明るくしてくれます。

ハードメープルのフローリングの写真
ハードメープル【kinoyuka.netより】

密度が高く堅さが特徴で、楽器にも使われる素材です。

堅さ:★★★★★
価格:★★★★

■ワイルドアカシア

ワイルドアカシヤの写真
ワイルドアカシア オイル塗装サンプルピース

様々な色が混在するワイルドで表情豊かなアカシアは、ウォールナットの代替品としても使われる材料です。

少し表面がざらつくことが特徴ですが、材質は硬く衝撃にも強く、シロアリが付きにくい、屋外でも腐りにくい材料です。

アカシアのフローリングの写真
アカシア【kinoyuka.netより】

植林材で成長も早く、比較的低価格が魅力です。

堅さ:★★★★
価格:★★

■ケンパス

ケンパスの写真
ケンパス UVクリア塗装サンプルピース

ケンパスは色は淡い赤褐色が特徴で、カリンの代用材として使われることが多いです。

非常に耐久性があり、屋外でも使用され、鉄道の枕木などに使用されていました。

ケンパスのフローリングの写真
ケンパス【kinoyuka.netより】

表面は堅く、傷が付きにくいため、フローリングとしても使われるようになってきました。

堅さ:★★★★★
価格:★★★

■アメリカンブラックチェリー

アメリカンブラックチェリーの写真
アメリカンブラックチェリー 無塗装サンプルピース

薄い褐色で木の肌目が均一で細かいのが特徴です。

日本のヤマザクラと比べると赤みは少ないのですが、使っていくうちに赤みが濃くなっていきます。

アメリカンブラックチェリーのフローリングの写真
アメリカンブラックチェリー【kinoyuka.netより】

磨いていると美しい光沢が出てくるので、長く使っていて楽しい素材です。

堅さ:★★★★
価格:★★★★

■ユーロピアンバーチ(カバ)

ヨーロピアンバーチ(カバ)の写真
ユーロピアンバーチ(カバ) オイル塗装サンプルピース

木目がキレイでバラつきがなく、清潔で優しい雰囲気を醸し出します。

適度な堅さがあって歪みも少ないことが特徴です。

サクラの代用として使われることもあって、カバサクラとも呼ばるものもありますが、カバであり、サクラではありません。

バーチ(かばのフローリングの写真)
バーチ(かば)【kinoyuka.netより】

価格も比較的抑えられていて使いやすい材料です。

堅さ:★★★★★
価格:★★★

■ブラックウッドクク

ブラックウッドククの写真
ブラックウッドクク UV塗装サンプルピース

ククはダーク系の樹種で無塗装では黒っぽく重圧な風合いですが、オイル塗装をするとブラウン色に変化する味のある木です。

ククのフローリングの写真
クク【kinoyuka.netより】

表面が堅く、家具にも使用されています。

堅さ:★★★★
価格:★★★★

フローリングの塗装について

フローリングは表面を塗装すると木材によってはガラッと違った風合いになります。

見た目とメンテナンス性を考慮し、無塗装で使う時の特徴と、塗装をした時の特徴を把握して、仕上がり状態を選択します。

フローリングは無塗装の状態と比べて塗装後では風合いがかなり異なる樹種もありますので、必ずサンプルで実物を確認してから仕上げを選択しましょう。

無塗装

塗装無しの状態です。

木の質感や色合いをそのまま楽しめます。傷が付いても目立ちにくく、凹みの修理もしやすい利点もあります。

反面、汚れが染み込み易く落とすことが難しくなります。また、傷が付きやすい状態でもあります。

基本的にはなんらかの塗装をした方が表面の美しさは長持ちしますので、無塗装で使用することは、あまりおすすめしません。

無塗装フローリングの日頃のお手入れは必ずワックスを塗布してください。基本的にはフローリングメーカーや工務店が最初に塗ったワックスと同等品を使用してください。ワックスはできるだけこまめに塗るようにして、半年に1度は塗ってください。

ウレタン塗装

合成樹脂のウレタン系塗料で、フローリングの表面に薄い膜を貼るような塗装です。

膜を貼るため光沢があり耐久性にも優れ、汚れに強い仕上げとなります。撥水性があるため液体をこぼした時もシミになりにくいメリットがあります。

反面、フローリングの質感が少なくなってしまうことと、傷が付くと膜が剥がれ目立ちやすいところがあります。

ウレタン塗装の日頃のお手入れは、拭き掃除でOKです。
ウレタン塗装をするとワックスは不要で、逆にワックスを塗ってしまうとムラになってしまうことがありますので、ワックスを塗る必要がある時は必ずウレタン塗装の上に塗ることができるワックスを選択してください。

植物オイル塗装

植物オイルは主成分が天然油脂のオイルです。

塗料が木材の表面から内部に浸透し、UV照射により乾燥させるため、塗料が硬化し通常の自然塗装よりも剥がれにくい状態となります。

植物オイル塗装の日頃のお手入れは、拭き掃除と大掃除などの際のワックスがけです。
ワックスは必ず塗装されたオイルと同じメーカーのワックスをかけてください。

まとめ

フローリングは家の中の雰囲気を左右します。フローリングの風合いにより、置きたい家具も変わってきますよね。

また、経年変化で風合いが変わっていく無垢のフローリングは、愛着もわいてくるものです。

あなたの好みの無垢フローリングで、素敵な空間を演出していきましょう。

※takumiのnoteでも家づくりについて色んな記事を書いていますので、またのぞいてくださいね↓↓↓

https://note.com/takumi_kenchiku

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