住まいの健康的な換気計画~家庭内感染の防止は換気計画から!

住まいの換気計画の重要性

こんにちは。

一級建築士のtakumiです。

新型コロナなどの感染防止の観点からも、部屋の自然換気が推奨されております。

これら感染症の厄介なところは、症状が出ない人も多く、本人も気づかずウィルスを保有している可能性があることです。

そのため、知らず知らずのうちにウィルスを撒き散らす可能性もあって、たいへん厄介ですよね。

だから、公共の場以外でも対策が必要で、家の中でもしっかり自然換気をして、万が一ウィルスを保有していても、家族同士で広げてしまわない措置が大切ですよね。

環境省の換気に関する解説ページです↓↓↓

「換気の悪い密閉空間」を改善するための換気の方法

 

そこで今回は、住まいの効率的な換気の方法について解説致します。

ただ、「間違った換気方法が多い!」ので、この機会に換気の仕方を知っておきましょう。

 

まず、前提となりますが、普通のエアコンでは換気はできません。

エアコンは風を吹き出すだけですので、部屋の中の空気を入れ替える機能はありません!

換気には以下の方法がありますね。

窓を開けて換気する方法と、

換気扇を使う換気

そして、

換気扇と窓の両方を使う場合の注意点もあります。

 

では見ていきましょう。

◆自然換気(窓を開ける)方法

最近は、「窓を開けない族」が増えております。

家の中の空気を「しっかり」入れ替えるには、窓を開けるのが最も効率的です。

キッチンのグリルで魚を焼いた際に、キッチンの換気扇では間に合わない時には窓を開けますよね?

外の空気が良くない(もしくはアレルギー持ち)、

超高層マンションの上階、

隣の家が接近しすぎ、

など、窓を開けられない状況もあるかと思いますが、なるべくなら、窓を開けられる季節、天気の良い日には窓を開けて、空気の入れ替えをしたいところです。

窓での換気は、1箇所の窓を開けるだけでもある程度は換気できます。

ただし、1箇所の窓を開けるだけの場合は、空気の重さにより空気が入れ替わりますので、それほど大きく入れ替わりません。

(開けた窓付近の空気が主に入れ替わることになります。)

そのため、一気に空気を入れ替える場合は、家の端と端の窓を開けて、「風を通す」ことが大切です。

家全体で風を通す
家全体で風を通す

また、各個室の場合では、部屋の2方向に窓があるとよく風が抜けることになります。

◆機械換気(換気扇)を使う方法

換気扇でも、もちろん空気を入れ替えることが可能です。

ただし24時間換気(機械換気)は微量の換気です。

24時間換気では、換気扇の能力は0.5(回/時間)程度の能力です。

これは、2時間ほどかけて部屋の空気を入れ替えるといった、小さい能力の換気ですので、ウィルスを追い出すには不十分です。

そのため、換気扇で家の中の空気を入れ替えたい場合は、能力の大きいキッチンや浴室の換気扇を使う必要があります。

これらの換気扇をつけると、家の中の空気がこれらの換気扇へ吸い込まれていき、吸気口やサッシの隙間から屋外の空気が取り込まれます。

◆機械換気と自然換気を合わせる方法

上記の方法でも換気ができますが、キッチンやお風呂の換気能力が大きいと、吸気口や隙間から外気を取り入れる量が少なく、きちんと効率よく換気ができていない場合があります。

その場合は、つけておく換気扇から遠い位置の窓を「少しだけ」開けておくと、その間の空気を入れ替えるのに効率が良くなります。

浴室の換気扇で排出する場合

 

キッチンの換気扇で排出する場合

注意すべきは、つけておく換気扇の近くの窓を開けておくと、その付近だけの換気に終わってしまうので、広い範囲の空気の入れ替えができなくなりますので要注意です。

例えば、トイレもそうです。

トイレの換気扇を回しているのに、トイレの窓を開けていると、「窓から入った空気が換気扇で吸われて出ていく」ことが繰り返されるだけで、全然換気になってないことがあります。

換気扇を使う場合でも、窓換気と同じで少し遠い窓を開けるか、窓は閉めて吸気口だけにしておく必要があります。

まとめ

新型コロナ対策としてもそうですが、健康的な生活のためには、たまには家中の空気を入れ替えてスッキリしたいものです。

夏や冬でも、天気が良ければ1日1回は窓を全開して風を通しましょう。

※takumiのnoteでもたくさん記事を書いておりますので、また良かったら見てくださいね↓↓↓

takumiの家づくりnote

※こちらではnoteの記事をカテゴリー分けしています↓↓↓

「note」の主要な家づくりコラムをまとめました!

▼     ▼     ▼     ▼     ▼     ▼

知らずに建ててはいけません

家づくり、間取りの計画で外せない

『絶対に押さえたい7つの重要ポイント』

一級建築士takumiが解説しています!

 

失敗しない家づくりのための、無料のメルマガ講座への登録でプレゼント中

こちらをクリックして今すぐ確認 ↓ ↓ ↓


また、当サイトに関するご意見や家づくりのサポートに関するご相談は、こちらのフォームからお問い合わせください。

↓↓↓