こんにちは。
建築コンサルタントのtakumiです。
家づくりの間取りのお悩みでは、
「予算オーバーしているので、面積を減らしたい」
ということがよくあります。
工事費を削減するためには色んな手法はありますが、一般的なスペックの注文住宅の場合では、延べ面積を減らす(坪数を減らす)ことが一番効果があるものです。
また、無駄に大きな住まいになると固定資産税も大きくなりますし、維持管理も掃除も大変です。
無理やり小さくするのではなく、「無駄に大きいスペース」が無いか、チェックしながら間取りつくりを進める必要があります。
※コスト削減についてはこちらもご覧下さい。
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注文住宅で工事費を下げるには?~ローコストに抑える・予算内に収めるコストダウン手法~
それでは、「面積を削減するチェック項目」を見ていきましょう。
やたらと長い廊下はないか
まずは、廊下やホールですね。
廊下やホールは、無駄なスペースの代表格のように言われております。
特に、LDKのある階ではなく寝室や子供部屋のある階の廊下は長くなりがちですので、階段の位置や形状、各部屋の配置を見直して、廊下が短くならないか検証してみることが大切です。
※ただし、極端に廊下やホールが少ないとまた別のデメリットが生じますので、こちらもお読みください。
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※廊下やホールは無駄なのか?~注文住宅では廊下やホールの面積を上手く調整することが間取りをまとめる秘訣!
寝室は大きすぎないか
寝室も、最初は大きめにとられていることが多いように思います。
一般的な寝具としては、ご夫婦の場合ですとシングルベッド二台が置けることが条件になります。
ゆったりとした寝室にするには、8帖~10帖あると良いのですが、書斎も無くタンスなどの家具も置かなければ、6~7帖程度でも十分となります。
シングルベッド二台なら、窮屈には感じますが最低4.5帖あれば入ります。
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6帖なら少し余裕も出てきます。↓↓↓
書斎やワークスペースを併設するならせまいですが、寝室オンリーなら6帖でもセミダブル二台でも大丈夫ですね。
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子供部屋の大きさ
一般的な子供部屋の大きさは、4.5帖~6帖(プラスクローゼット)が多数です。
もちろん余裕があれば広くとってあげても良いのですが、ほかのスペースを削ってまで大きくする必要はありません。
最近は、学習机(勉強机)もスリムで幅をとらないものに変わってきていますので、最低限だとベッド+机が入れば良いので4帖程度あれば十分機能します。
また、子供部屋の収納の奥行は必ずしも91cmなくても、68cmあれば有効寸法で55cmほど確保できますので、衣類の収納には問題ありませんね。
※布団や家電などのかさばるものを入れる場合は奥行91cmの方が無難です。
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玄関やホールは大きすぎないか
家の印象は、玄関ドアを開けた時の印象で決まりますから、玄関や玄関ホールはスッキリとして広い方が好ましいものです。
ただし、他のスペースとのバランスか大切で、「玄関だけ広い家」になっても意味はありません。
玄関+ホールで4帖程度あれば機能的には問題ありませんので、広すぎる玄関や玄関ホールは見直す必要があります。
家族玄関は必要か(土間収納が大きくないか)
こちらも最近の傾向で、シューズクロークを家族玄関として、裏動線のようにつくるパターンがあります。
家族玄関とすると、メインの玄関に脱ぎっぱなしの靴が散乱せずスッキリ綺麗にしておけて便利なのですが、玄関からの動線が二つあり余分な通路が発生していますから、結構無駄のある計画になっています。
面積的に余裕が無い場合には、ウォークスルーできるシューズクロークのような計画は無くして、シンプルに玄関に靴入れを置き、動線は一つとしましょう。
水回りが広すぎないか
最近の間取りの傾向として、洗面水回りの面積が大きくなっていることがあげられます。
まず、プライバシー確保のための洗面と脱衣を分離している間取りが多いことや、部屋干しをしやすいようにランドリールームとして脱衣や洗面を広めにとっていることがあります。
これも、面積に余裕があればランドリールームに3帖~4帖とゆとりのあるスペースにするのも良いのですが、そのためにリビングが狭苦しくなったり、収納が少なくなるのは問題がありますよね。
ランドリールームを2帖程度、洗面は廊下やホールに出して、効率よく面積調整をしてみましょう。
ファミリークローゼットは大きすぎないか(そもそも必要か)
こちらも最近の傾向で、洗濯後にすぐに整理して仕舞えるように、洗面+脱衣の近くにファミリークローゼットを設けるパターンが増えています。
確かに家事はラクになる動線計画となりますが、家族みんなの衣類を1箇所に集めるとなると、結構大きなスペースが必要となりますから、面積に余裕が無い場合には、2帖から大きくても3帖程度に抑えることも必要です。
また、「そもそも必要なのか?」ということもありますよね。
もちろん、あると便利なスペースですが、そのためにもっと必要なスペースが狭くなることは避けたいものです。
※ファミリークローゼットについてはこちらの記事で解説しています↓↓↓
ランドリールーム(洗濯室)とファミリークローゼットは採り入れるべき?~家事動線・間取りの考察~
(takumiのnoteの記事です↓↓↓)
ファミクロってなんでしょう?~ファミクロ間取り事例もご紹介!
余分な部屋はないか
リビングと別に和室やセカンドリビングを設けても、あまり使わない部屋になるケースもあります。
特に、LDKに隣接していない場合は、わざわざその部屋を使う機会も少なかったりしますから、思い切って削ることも考えましょう。
また、個室の書斎がある場合、リビングや寝室にワークスペース(ワークコーナー)を設けることで事足りるケースもあります。
お仕事でどうしても個室が必要な場合以外は、個室のしょも見直してみましょう。
※書斎・ワークスペースについてはこちらもご覧下さい↓↓↓
リモートワーク(テレワーク)に対応する家づくり~書斎・ワークスペースを造るコツをご紹介
まとめ
工事費を下げるためには、このように個々のスペースの面積を見直し、小さくできる部屋を把握して再度、間取りを練り直すという作業が必要になります。
面積を削減できるスペースがあっても、間取り上うまくまとめられないこともありますが、まずは必要最小限の大きさも念頭に入れて進めてみましょう。
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