はじめに
建築チェックのtakumiです。
今回は、最近とっても多い「ランドリールーム」について解説!
さらに、参考間取りについてもご紹介します!
せっかく家を建てるなら、家事をラクに、スマートにできる家がいいですよね?
家事の中でも、なかなかの重労働なのがお洗濯。
この洗濯を、いかにラクにこなせる間取りとするか、そこを計画するのにとっても便利なのがランドリールームというわけです。
しかし、このランドリールーム。洗濯室として使うには、よくある一般的な一坪(1.65㎡)程度の洗面室の大きさでは、洗濯物を干すスペースとしては、少々狭いですよね。
「洗濯」の動線をできるだけ短くし、効率よく家事が行えるランドリールームをうまく採り入れられるのか、
さっそく考えてみましょう!
ランドリールーム(洗濯室)とは
まずは、「ランドリールーム」というものを整理しておきましょう。
まず、ランドリールームって何かという話ですが、「洗濯~衣類の整理」等の家事に特化した部屋ですね。
「洗濯する」、
「洗濯物を干す」、
「洗濯物を畳む」、
「ついでにアイロンも」、
といった一連の流れをする拠点となる訳です。
洗濯物をここで干したり、他の場所で干した洗濯物を畳んだり、アイロンがけをする用途ですね。
全館空調なら良いのですが、そうでなければ、通常、日当たりの良いスペースでないと、そのまま部屋干ししても、スッキリ乾きませんので、除湿送風機などを設置することが必要になります。
このランドリールームととても相性が良いのが、ファミリークローゼットです。
家族みんなの衣類やカバンなどのお手回り品をまとめて収納しておくスペースですね。
乾いた洗濯物を、まとめて収納する場所がランドリールームの近くにあると、家事動線がとてもスムーズになり、家事の時間も短縮できるというものです。
まず、ファミリークローゼットの注意点~メリットとデメリット
ファミリークローゼットのメリット
ファミリークローゼットのメリットは、なんといっても、「整理がラクチン」ということにつきます。
洗濯した衣類を収納する場所が、各部屋にバラバラ、洗濯物を取り込んだ後に収納場所ごとに分けて畳まないといけませんよね。
その点、ファミリークローゼットのように収納場所が1箇所にまとまっていると、各部屋に収納しに行く手間が省ける、ということです。
さらに、ファミリークローゼットは洗面・脱衣にも近接していると、タオルやパジャマなども一緒に収納しておけば入浴にも便利なスペースとなります。
ファミリークローゼットのデメリット
家族の衣類をまとめて整理、収納できるため、家事がとても楽になるファミリークローゼットですが、デメリットも存在します。
まずは、そのスペースですね。
家族全員の分となると、結構広いスペースが必要になってきます。冬のアウターやスーツなどを別の場所に収納するとしても、四人家族だと2.5帖~3帖位は必要です。
さらに、お子様の成長と共に生活スタイルは変化していくものです。
お子様が大きくなると、ファミリークローゼットを使わなくなる可能性があります。
お子様の成長に伴い、子供部屋に収納するようになるかもしれませんし、洗濯物も自分のものは自分で管理することも覚えて欲しいものですよね。
そのため、ファミリークローゼットを設けても、子供部屋には小さくて良いのでクローゼットを付けておくようにしましょう。
10年、20年後にどのような使い方ができるのかも検討しておかないといけません。
ファミリークローゼットをあまり大きくしないためには、収納するものはほぼ毎日使う下着類のほか、仕事着や制服、ハンカチや帽子といった外出時に持っていく頻度の高いものを中心に入れると良いですね。
では、ランドリールームの注意点~メリットとデメリット
ランドリールームのメリット
ランドリールームの最大のメリットは、ランドリールームがあると、雨天でも洗濯物を干すことができる、というところですね。
乾燥機派の方もおられると思いますが、
・梅雨などの雨が続く時期にも、十分なスペースで部屋干しができ、生乾きを避けられる。
・リビングなどに洗濯物を置かなくて良い
⇒忙しくて洗濯物の整理ができない時にも、片付かないのはランドリールームだけで済みます。
・家事動線が短くなり、手間と時間を短縮できる
といったような使い勝手の良さがあります。
ランドリールームのデメリット
ゾーニングが難しい
ランドリールームは簡単そうで、実は配置が難しい場合が多いものです。
洗濯⇒干す⇒畳む⇒収納
という一連の流れを全て満たすには、これらのスペースが近接している必要があります。
部屋干しで乾燥機を入れる場合は、それほど問題ではありませんが、天気の良い日には外で干す場合は、物干しスペースとの連携が上手くいかないことがあります。
風呂や洗面といった水周りが北側に配置されやすいことから、干す場所を日当たりの良い南側に持ってこれない(水回りと離れてしまう)場合が多いんですね。
部屋干しする場合は結構場所をとる
ランドリールームは
洗濯機⇒約半帖
洗濯物を畳むスペース⇒カウンター1枚分
干すスペース⇒最低1帖~
と、けっこう広いスペースが必要になります。
さらにタオル類やパジャマなどを収納するリネン系収納のスペースも必要となると、やはり3帖~4帖程度は必要になってきます。
一般的な30坪程度のボリュームの住宅で、1階にランドリールームのスペースを設けようとすると、他の部分を削る必要も出てくることが多いものです。
床面積に余裕が無い場合は、無理に設けると使いにくい間取りとなることもあるので、注意が必要ですね。
ランドリールームの場所はどこがいい?
家事動線を短くするためには、ランドリールームの場所をきちんと検討する必要があります。
ランドリールームとセットで考えるのは、やはり浴室と洗面ですが、
「どこで干すか」が最も重要ですので、部屋干しする場合は日当たりの良い南に面した場所がベストです。
乾燥除湿機を使えば、どこでも乾きますが、できれば天日に干したいものです。
外干しする場合は、庭で干す場合では物干しスペースの近くに、2階のベランダで干す場合はベランダに隣接してランドリールームを配置すると、「干す⇒取り込む⇒収納する」はラクになりますね。
では、お次は実際の間取り図をご紹介していきましょう。
間取り例の紹介①
~浴室、ランドリールーム、ファミリークローゼットが1階の例

この間取りは、浴室、ランドリールーム、ファミリークローゼットが全て1階のプランですね。
コの時型の建物の形をしており、中庭の部分に物干しスペースが設けられています。
ランドリールーム(洗濯室)は、脱衣や洗面も兼ねており、3.5帖で設けられています。
この大きさであれば、雨が続いてもシーツなどのかさ張る物でも干しやすいですね。
洗濯室⇒外部の物干しスペース⇒WIC(ファミリークローゼット)も近く、キッチンからも近いため、理にかなった家事動線となっています。
間取り例の紹介②
~浴室が1階、ランドリールーム、ファミリークローゼットが2階の例

この間取りは、浴室が1階で、ランドリールーム、ファミリークローゼットが2階にある間取りですね。
洗濯物を洗面から2階のランドリースペースへ運ぶ距離が結構長いのが気になりますが、
洗濯⇒バルコニーで干す⇒ランドリースペースで畳む⇒WICという動線は短くできています。
2階のバルコニー前にファミリースペースもあることから、2階でも長く過ごす生活スタイルとなりそうですね。
間取り例の紹介③
~浴室、ランドリールーム、ファミリークローゼットが2階の例

こちらは、浴室、ランドリールーム、ファミリークローゼットが全て2階にあるプランです。
お風呂に入るのに2階へ上がる必要があり、さらに風呂上がりにリビングへ戻るためには1階へ降りる必要がありますので、生活動線としては、使いにくい方もおられるかも知れませんね。
しかし、家事動線は、
洗面⇒ランドリールームで洗って干す⇒畳んで隣のWICへ収納
と、短くてコンパクトに完結します。
どうしても浴室を2階へ持ってくる必要がある場合には、参考にしたい家事動線です。
まとめ
~ランドリースペースは果たしておすすめなのか?
ランドリールームは、部屋干しのみの場合は有効ですが、「通常は外干し」とする場合には、スペース的にはあまり効率的では無いスペースとなります。
そのため、無理に作ると他に必要なスペースを狭めることになりますので、採用する場合は間取り全体のバランスを確認しながら進める必要があります。
また、間取り例でもあったように、洗面・浴室は1階にあり、ランドリールームや物干しスペースが2階となると、階段を使う「縦の動線」が生じるため、洗濯物を持って移動するのは、ちょっと使いづらい部分はあります。
ランドリールームを設ける場合には、
他の必要なスペースが狭くなる、
小さいランドリールームしか設けられない、
外干しメインで、部屋干しはたまにしかしない
といった場合には、無理に作らない方が全体として上手くまとまることが多いものです。
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