はじめに

建築チェックのtakumiです。

注文住宅の計画では、LDK、特にリビングは広く見せ、明るくしたいものですね。

 

「このLDKは広く感じますか?」

「少しでも明るくしたいのですが」

「リビングに圧迫感がないですか?」

 

間取り診断をさせて頂いていると、このような質問をよく頂きます。

もちろん、限られたスペースですから、魔法のような方法はありませんが、

部屋が「広く感じる」
「明るくなる」、「開放的である」

これには一定のルールがあるんですね。

では、広さ、明るさ、解放感について、3D内観パースを用いてご説明しましょう。

まず、LDKの広さはどのくらいが必要か

家族が集う場所であるLDKは、できるだけ広くとりたいものですね。

LDKの大きさは、家の大きさや他のスペースの配分によって色々ではありますが、四人家族であれば最低でも15帖程度(収納を除く)は必要となります。

大凡ですが、キッチンのスペースは4~4.5帖、ダイニングのスペースは5帖程度は必要となってきます。

残りのスペースがリビングとなりますから、ある程度くつろげるリビングとして5帖以上は欲しいところですね。

整形な形と奥行のある形

ほぼ同じ面積の部屋であっても、縦と横の比率により、部屋の広さの印象は変わってきます。

20帖のLDKを例とすると、細長く使う以下のような形状はよくありますね。

このような細長いLDKは、リビング、ダイニング、キッチンの範囲を分けやすく、計画しやすいプランと言えます。

 

これに対して、上の図と同じ20帖の面積のリビングですが、縦横の比率を同じくらいにすると、下図のような感じです。

縦横の幅の比率を小さく整形にしたLDK

奥行感は少し薄れますが、幅が広くなった分、広がりがありますね。

部屋の形状は、ある程度整形な方が広く感じやすいものですが、LDKの場合は整形の場合はリビング、ダイニング、キッチンの割り振りがしにくい場合もありますから注意が必要です。

窓の大きさによる効果は大きい

「開放感」のために、忘れてはならないのが窓の存在です。

南面の窓は明るさを大きく左右しますし、大きな窓は外部とのつながりを強め、部屋を広く見せる効果があります。

こちらが元のサイズの窓です。リビングの掃き出し窓は大きく取ってありますが、その他はさほど大きくはありません。

 

では、窓を全て同じサイズの掃き出し窓に変えてみましょう。

窓の占める面積を多くしたLDK

窓の比率が多くなると、開放的になりますね。

窓の比率が多くなったことにより、屋外空間との繋がりが強くなって、開放感が増しています。

「広さ」では、吹き抜けの効果はあるのか?

広く感じられるために、吹き抜けを採用したいと言う方もおられます。

実は、吹き抜けを設けたからといって、「広く」感じるかというと、さほどではない事が多いのです。

特に、吹き抜けが2~3帖程度と小さい場合は、ほとんど広さの間隔には効果はありません。

吹き抜けの効果は、上部の窓からの採光による「明るさ」と、天井が高いことによる「開放感」です。

どちらかというと、吹き抜けは天井の高さに変化があるために、「奥行き感」が薄れてしまうこともあります。

こちらは吹き抜けが小さい場合です。

小さな吹き抜けのあるLDK

吹き抜けの存在は分かりますが、特に広くは感じませんし、吹き抜けの真下へ行かないと開放感もありません。

 

一方、大きな吹き抜けとすると、

大きな吹き抜けのあるLDK

上部の開放感が増して、広さは感じますね。

大きな吹き抜けならともかく、部分的な吹き抜けは、さほど広さの感覚には影響しませんね。

吹き抜けを作って、広く見せたいといった場合は、大きな吹き抜けとする必要があります。

ただし、吹き抜けを大きくすると、耐震性能の低下やエアコンがききにくいといった温熱環境への影響、後や匂いが筒抜けになるといったデメリットも大きくなっていますから、採用には注意が必要です。

広く、明るくするためには色を使いすぎないこと

実は、広く、明るく見せるためには「内装の色使い」が大きく影響します。

壁や天井に濃い色があると、どっしりとした印象になり、圧迫感が生じます。

白は光を最もよく反射するため、明るくなるとともに部屋を広く感じさせます。

白は膨張して見えるので、明るくて、さらに広がりをもたせる効果があるということです。

壁や天井は、白系を使うことがセオリーですが、その理由は単に無難だからというだけではなく、白系が「広く」「明るく」なるからなんですね。

こちらは天井と壁が白系の内観です。

 

そして、こちらは内装の壁に木質系の色を付けた例です。

壁に木質系の色を付けたLDK

壁に色があると、幅や奥行きに対して圧迫感があり、窮屈な印象になりますね。

 

こちらは天井に木質経緯の色を付けたものです。

天井に木質系の色を付けたLDK

・・・けっこう、天井の圧迫感がありますよね。上部が重い印象です。

色が濃くなると、もっと重苦しくなりますよね。

 

このように、壁や天井はできるだけ白系にしたほうがスッキリと広さ、明るさを感じやすい、ということになります。

 

ちなみに、床の色はどうかといいますと、床の色を濃くすると、下図のようになります。

床の色を濃くしたLDK

このような感じで、広さ感覚はそんなに変わりませんが、床が「重く」なった分、引き締まった印象になりましたね。

内装の色による部屋の広さや解放感は、天井や床の影響が大きいことがわかりますね。

 

なお、色使いで必要な知識として、「真っ白」を使うことにも注意が必要なんです。多くの壁や天井のクロスは「真っ白」ではありません。少しクリームやベージュなどが入った「白っぽい」色をよく使います。

これには理由があり、まずひとつは真っ白の壁や天井は汚れが目立つことですね。

もうひとつは、「真っ白」は落ち着かない、ということです。白系は特に、面積が広くなると「白さ」が際立ちますので、白を選ぶ際にも小さな色見本だけでは決めずに、実際に貼ったところをみて確認しておきたいところですね。

まとめ

広く見せるには、縦横の比率が大きすぎないようにする。
(あまり細長くしない)

小さな吹き抜けを取り入れても部分的な開放感は出るが、広く見えるものではない。

また、内装の色は白系の内装が最も明るくなり、広く見える。

こういったことを注意して、計画して頂きたいと思います。

※窓の注意点についてはこちらで詳しく解説しています。↓ ↓ ↓


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