「間取り診断」が必要な理由?~家づくり成功の秘訣をご紹介します!

こんにちは。

一級建築士のtakumiです。

家づくりを成功させる秘訣の中で、最近では間取り診断を受けることが基本となってきています。

本日はその「間取り診断」のメリットや、注意点について解説していきたいと思います。

まず「間取り診断」とはどういうもの?

間取り診断というのは、住まいの平面的な計画である「間取り図」を様々な観点からチェックし、デメリットに対して解説・アドバイスをするようなサービスです。

建築士takumiの間取り診断では、このようなチェック図を作成します↓↓↓

間取り診断事例

医療の世界では、「セカンドオピニオン」という言葉がよく使われますが、建築の世界も同じように、第三者の専門家の意見を聞くことは有効な手段となっています。

特に、ハウスメーカーや工務店の設計士というのは、担当者が経験不足だったり、あまり提案をしてくれない「イエスマン」だったりするので、豊富な経験がある第三者の建築士の意見は、大変有効になります。

間取り診断には、大きく分けて3つの役割があります。

①間取りの中の大小様々なデメリットを知ることができる。

②デメリットに対する改善策、別案が確認できる。

③悩んでいるところを相談し、アドバイスをもらえる。

 

最低限、この3つが必要です。

さらには、デザイン面、外観や窓の配置や形状といった立面計画にもアドバイスがあるとベストです。

また、「その間取りより良いものがあるのかどうか」をしっかり確認できるのも、あとあと後悔しないためには必要なポイントとなります。

間取り診断のメリット

間取り診断のメリットはやはり、設計士と別の建築士が違う目線で意見を述べることにより、隠れていたデメリットを確認できたり、別の改善案を発見できることにあります。

「考えられなかった便利な動線を発見できた」

「想像できなかったデメリットを発見でき、対策をとることが出来た」

「全くしっくり来なかったが、新しい間取りを作成してもらえ満足できた」

といったことですね。

また、自信がなかった間取りにもやもやしていたが、第三者の建築士に太鼓判を押してもらえ、自信をもって進むことができた、という声も聞きます。

 

家づくりには「面積」「コスト」「法律などのルール」など様々な制限があります。

そのため、なかなかすべての要望を完璧に実現することは困難ですが、第三者の建築士から困難な理由をきちんと確認できますので、要望が叶わずしっくり来なかった点を整理できる点も大きなメリットになります。

間取り診断の注意点

間取り診断の納期

注意点のひとつは間取り診断を受ける時期です。

診断を受けるのが遅いと、良い修正案があるにもかかわらず、間取り決定の期限もあることから修正できない、ということもあります。

設計を進める際には、まず「間取り確定の期限」を確認し、余裕を持って間取り診断を受けることがかなり重要です。

takumitakumi

私の間取り診断の場合は、修正間取りも含めて診断結果を10日~2週間程度でご提示しますから、最低でも間取り決定の締切まで2週間、できれば1ヶ月くらいは余裕がほしいですね。

また間取り診断の中には1ヶ月以上時間のかかるサービスもありますが、あまりに日数のかかるものは意味がありません。

家づくりは常に変化していくものですから、1ヶ月も2ヶ月もかけていては遅すぎます。

と言っても、数日で結果の出るようなサービスも中身が怪しいと考える方が無難です。

takumitakumi

デメリット自体は、プロならすぐに見えてきますが、改善策を検討するには施主さんの要望内容や家族構成、考え方、生活環境を把握して、聞き取りをしながらじっくり考える必要があるからです。

診断する建築士

一口に建築士といっても、様々な建築士が存在します。

建築士ならだれてもよいわけではなく、住宅の設計やサポート経験だけでなく、広く建築分野の経験がないと、偏った意見になりがちなので注意が必要です。

「設計」だけでなく、「工事」のことも相談できるのか、

構造面のことや、雨漏りのしやすさ、断熱性能のことは相談できるのか、

そういった所も大切ですね。

 

また、「建築家」のような肩書きの者は考え方が偏っている方もおられます。

家づくりは「見た目」や「流行」、「偏った思考」に流されないためにも、バランスのとれた考え方が大切です。

間取り診断のサービス内容と料金

間取り診断の「料金」が、安すぎるものには注意が必要です。

よく、数千円程度で診断サービスをしている人を見かけますが、中身がスカスカなことが多いものです。

(※「試し」で受けるならまだ良いですが、不完全な診断を信用してしまっては受けない方がマシなこともあります!)

takumitakumi

デメリットに対する改善対策・改善間取りの作成が別料金で、それが高額な場合もあるので、料金が明確になっているかも確認しておかないといけません。

もちろん、「無料」のものは要注意です。

間取り診断を依頼する場合は、サンプルやサービス内容を確認し、その内容であなたが満足できるのか、間取りが改善できるのかをよく見極める必要があります。

依頼をする前に、自分にあったサービスなのか、問い合わせをしてみるのも良いですね。

まとめ

間取り診断は家づくりには欠かせないサービスとなってきましたが、依頼する際には次のようなことを気をつけておきましょう。

・結果をもらうまでの期間は長すぎないか。

・診断する者は信頼できる建築士か。

・診断サービスの料金とサービス内容が明確になっているか。

・サービスの間もメール等でやり取りが可能か。また、納品後も質問ができるか。

また、「いつまで相談ができるのか」という点もポイントです。

 

そして、大切なことは設計士や営業担当と同じく、「親身になって一緒に考えてくれるか」というところです。

最高の住まいを完成させるために、あなたに合ったセカンドオピニオンを見つけましょう!

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