子育てしやすい間取り・家づくりのポイントを解説!

こんにちは。

一級建築士のtakumiです。

家を建てるタイミングが、子育てまっ歳中というご家庭も多いかと思います。

特に、お子様がまだ小さいうちは、毎日が家事と育児とでバタバタと大変なものですよね。

ですので、家づくりでは「子育てしやすい環境」を整えるよう計画していきたいものです。

そこで今回は、「子育て」に焦点を当てて、子育てしやすい間取り・家づくりについて5つのポイントを解説したいと思います。

ポイント①~キッチンから見えるスタディコーナー

お子様が小学生の間は、お子様は親御さん達がおられるLDKの中で勉強されることが多いですね。

中でも、お料理中に宿題をしている姿を確認できるよう、

「キッチンから子供の姿が見えるスタディコーナーにしたい」

というご要望が多いように思います。

キッチンから見やすいスタディコーナーの事例

注意点として、キッチンから見えるからと言って、

・スタディコーナーが「壁に向かって」というのでは、ちょっと閉塞感がありますし、

・明るい昼間なのにわざわざ暗い場所になっている、

ということもありますから、近くに窓がある方がベターということですね。

正面が壁のスタディコーナー

また、キッチンの前(キッチン前カウンター)にスタディコーナーを設置されることもありますが、オープンなフラットキッチンの場合は、コンロ前は「必ず」油が飛んできますので、スタディコーナーやワークカウンターとしても不向きです。

ですので、下の間取りのように、オープンキッチンの前面にカウンターを設けてスタディコーナーとする場合はコンロの「油の飛散」に注意が必要です。

キッチンコンロ前のスタディコーナーの例
takumitakumi

スタディコーナーは、キッチンから見える場所というのも大切ですが、当然ながらまずは「勉強がしやすい環境」を考えてあげましょう。

また、お子様が使わなくなったあとも、パソコンスペースやワークスペースとして使えるような場所がいいですね。

ポイント②~子供の遊ぶスペース

お子様が小さいうちは、お子様の遊ぶスペースを確保できると安心です。

場所としては、やはり長い間滞在することの多いキッチンから見える場所がいいですね。

通常はリビングスペースで良いのですが、スペースに余裕がある場合は、リビングに和室(畳コーナー)を併設できると、お子様スペースとして便利に使えます。

特に、目の離せない時期はベビーゲートをつける必要もありますので、その点、畳コーナーのように出入口が1箇所だと、ゲートもつけやすいですね。

上の写真のように、小上がりで段差に収納を設けると「おもちゃ」なんかの収納にも使えます。

キッチンから見える畳コーナーの事例

和室や畳コーナーがあると、先程の「スタディコーナー」にも使えますので、結構、便利です。

takumitakumi

下の図のようなキッチン近くのワークスペースがあると、お子様が小さいうちは「遊びスペース」「スタディコーナー」として使えますし、大きくなると「ワークスペース」「パソコンスペース」「家事スペース」としても使いますね。

キッチンに併設したワークスペース
キッチンに併設したワークスペース

ポイント③~子供部屋の仕切り

子供部屋でよくあるのは、最初は大きな人部屋で使って、お子様が大きくなると部屋を区切る(壁を付ける)という形態が多く見られます。

「壁をつける」という工事があとから必要になるデメリットはありますが、プライバシーに配慮できる使いやすい手法です。

また、あとから工事をしてもらうのも面倒と言う場合には、2~3枚の引き戸や引き違い戸で仕切ることが出来るようにしておくと、柔軟に使えますね。

takumitakumi

お子様が成人して使わなくなる時も来ますので、その時はまた大きく一部屋で使用できると、より柔軟に使えまね。

ただし、引き戸や引き違い戸では遮音性が乏しいので、プライバシー性は劣りますので注意が必要です。

子供部屋を引き違いで仕切る間取り事例

ポイント④~ファミリークローゼット

お子様が小さいうちは、家族の衣類があちこちに収納されていると片付けがとても煩雑です。

そのため、ファミリークローゼットとして1箇所に家族みんなの普段使う衣類を収納出来ると、片付け・整理がとてもラクです。

ファミリークローゼットは、やはり基本はLDKに隣接、近接している配置が便利です。

可能なら、さらに洗面・ランドリースペースに近いとベストですね。

   

※ファミリークローゼットについてはこちらで詳しく解説しています↓↓↓

ランドリールーム(洗濯室)とファミリークローゼットは採り入れるべき?~家事動線・間取りの考察~

takumiのnoteでも↓↓↓
ファミクロってなんでしょう?~ファミクロ間取り事例もご紹介!

ポイント⑤~落下の危険を回避

小さなお子様がおられると、「落下の危険」は回避できるよう計画しておく必要があります。

平屋ですと安心ですが、2階以上の階には、必ず「落下の危険」が生じます。

階段の勾配はもちろんのこと、

  • 吹き抜けや階段横の手すり壁(腰壁)の高さ⇒落下防止のため、最低1.1m以上の高さにし、手すり格子の感覚(隙間)は10cm以内にして、子供が隙間から落ちないように。
  • 階段の回り段は中心部分が狭く、足を踏み外しやすいのでできれば避けたいが、やむを得ず採用する場合は、縦型の手すりを設置しておきたい。
  • 2階以上の階は、窓からの落下にも注意をしておく。特に、窓の前にベッドなどの「足がかり」となるものがある場合には、落下防止の格子や柵を設置することを検討しておきたい。

というようなことも考えておきたいものです。

takumitakumi

スケルトン階段や吹き抜けのスチール手すりも隙間の大きいものが多いので、小さなお子様が落ちないように注意しましょう!

※こちらで詳しく解説しています↓↓↓
小さなお子様がおられる方は必見!~住宅の計画で注意すべき「落下の危険箇所」の対策

まとめ

お子様が小さいうちは、住まいの機能として、スタディコーナーやファミリークローゼットといった工夫があるととても便利です。

ただし、お子様が大きくなって、使わなくなったあとのことも想定して、大きさや位置を検討しておきたいですね。

また、小さなお子様がいるご家庭は特に「落下の危険性」をしっかり認識して頂き、対策をしておかないといけませんね。

将来的にも長く使える、便利で柔軟性のある家づくりをしましょう。

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