こんにちは。
一級建築士のtakumiです。
「高品質な住宅。」
なんかいい響きですよね。
品質の高い住宅に住みたい。あなたもそう思いません?
でも、予算も限られている中で、高価な材料や設備を揃えることはなかなか困難なことですよね。
実は、建築では「高品質」というのは、豪華で高価なものではなく、本来は全てが高品質であるべきなんです。
[住宅で品質とはなにか]
そもそも住宅の建築において、品質とはなにを言うのでしょう。
ハイスペックという言葉もありますが、スペックと品質はまた違いますよね。「スペック」は「仕様」です。
※仕様(スペック)とは「物を作る際に決めた設計」のことです。機能や性能を満たすための具体的な設計手段です。
※品質(クオリティ)とは、ISO9000では「本来備わっている特性の集まりが要求事項を満たす程度」と定義されています。
「高品質」=「ハイクオリティ」となります。
建築の分野において、品質が高いというのは特別、高価なものではなく、本来不可欠な機能をきちんと備えることです。
では、住宅にとって不可欠な機能とはどのようなものでしょう。
「高品質な住宅」と検索すれば、ハウスメーカーや工務店のサイトで様々な取り組みが見られます。
・断熱性などの省エネルギー住宅
・地震に強い、耐震性に優れた住宅
・老後も安心できる、バリアフリー住宅
・明るく、風通しの良い住宅
・エコな材料に配慮した健康住宅
といった、現代の住まいに必要なことが取り組まれています。
これらはどれも正解ですよね。
でも、これらは「仕様」なんです。
これらを高い基準で求めていくと、「ハイスペック」な住宅となって行きます。
スペックには最低基準はありますが、それぞれの住宅によって、また建築主によって必要とするレベルが違います。予算も違います。
限られた予算の中で、不可欠な機能を確実に満たすことが必要です。
設計図や仕様というのは、施主(建築主)であるあなたが不可欠であると考え選定した要素、基準により作られます。
「高品質」というのは、その設計図や仕様に合致すように、丁寧に、確実に施工していくことで得られるものなんです。
ですので、コストを抑えても、高品質につくるべきなんですね。
[高品質はあたりまえ?]
「安かろう悪かろう」ではありません。
コストを抑えても、高品質であるべきです。
ネットで「注文住宅」で検索すれば、「不安」や「失敗」、「瑕疵」など、マイナスのワードが多く出てきます。
手抜き工事は論外ですが、施工のミスや施工不良といった欠点を排除していくためには、丁寧な施工と確かな技術力、確実なチェック体制が必要です。
したがって、高品質な住宅は全ての住宅において可能なことなのです。
・あなたが必要とする性能、機能を示す
・設計士が、あなたの希望を取り入れる
・施工者が設計通りに施工する
これらが完璧にできれば、どんな住宅も高品質ですよね。
でも、現実はそうではありません。
住宅もそうですが、建築はどこまで行っても人間のすることです。
志が高い設計士、施工者(職人や監督)でもミスはあります。
ベテランの職人でもミスをしますし施工のムラもあります。
でも、人がすることであるから住みやすい、心地よい住宅が生まれるのではないでしょうか。
それならば、ミスを無くすためにチェック体制ができていれば、高品質な住宅は可能ということですね。
チェック体制のひとつの形が、
設計の「セカンドオピニオン」、
施工者でも設計者でもない「第三者工事監理の導入」であります。
(⇒工事監理とは?)
建築工事というのは構造(耐震や耐風)、防火、防水、断熱、安全性と、重要な仕様があり、住宅といえどもたいへん複雑なものです。
土木や製造業といったほかの業種には見られない「工事監理」という、チェックの要である役割が法的に必要とされています。
これから住宅を計画される方も、現在奮闘中の方も、「高品質な住宅」の実現のために、設計や工事のチェック体制を考えられてはいかがでしょう。
※品質の高い家づくりのための記事はnoteでも執筆しております⇒takumiのnote
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