はじめに

こんにちは。チェックのtakumiです。

2階建てや3階建てが多くなる一方、平屋は一定の割合で需要があり、実は根強い人気があります。

平屋というと、敷地に余裕に余裕がないとなかなか難しいものですが、階段を使わずに移動できるのは、とても魅力的ではありますね。

また、平屋でしか醸し出せない独特の外観デザインがありますので、外観で平屋を希望する方も結構いらっしゃいますね。

今回は平屋について、注意点や検討しておきたいポイントについて解説いたします。

敷地は何㎡(何坪)くらいあれば平屋は建てられる?

平屋建ては、必要とする要素を全て1階に配置するため、どうしても広めの敷地が必要になってきます。

では、平屋を建てる場合、どのくらいの敷地があれば建てられるのでしょう。

例えば、LDKとご夫婦の寝室、子供部屋2部屋では建物の床面積は100㎡ほど(約30坪)が平均的です。

敷地の面積に対する建物の建築面積(建ぺい率)は、各自治体において定まっていますので、その制限内に収めなければなりません。

建ぺい率制限が60%程度であれば、約170㎡(約51坪)の敷地が必要となります。

また、建ぺい率制限が40%とすると、250㎡(約76坪)の敷地が必要になります。

 

ただし、建ぺい率制限で注意すべきことがあります。

カーポートや屋外物置のような屋根のついているものは全て「建築物」として面積算入しなければいけないということです。

建ぺい率ギリギリまで建ててしまうと、このような附属的な建物が建てられなくなってしまいますので、注意が必要ですね。

平屋のメリット

フラットな空間である

平屋のメリットは、なんといっても、(当たり前ですが)、階段がないので、段差のない動線が実現できることです。

自分たちが歳をとった時のことももちろんですが、フラットな空間で生活できることは大きなメリットになりますね。

専門的には「バリアフリー」と言いますが、玄関以外は段差のない住まいとすることが可能となります。

 

特に、「洗濯をする」「洗濯物を仕舞う」「掃除をする」といった家事動線は、階段を使わなくてよい分、ラクになるといえますね。

また、2階の外壁や窓、階段を掃除するのも結構苦労ですから、掃除自体もラクになります。

構造的に安全性が高くなる

地震に対しては、階数が増える(建物の高さが高くなる)につれて不利になっていきます。

階数が増えると、建物が重くなりますし、重心も高くなることからバランスも悪くなるからですね。

もちろん、全ての2階建てや3階建てが地震や台風に弱い訳ではなく、適正な設計と施工により大きな問題ではなくなりますが、同じ条件であれば、一般的には平屋の方が地震には有利となります。

また、地盤に対しても上階がない分上部の荷重が少なく、面積当たりの地盤に対する負荷が少なくなり、2階建てや3階建てと比べると、平屋は「地盤改良」や「杭」の必要性が少なくなる傾向があります。

落ちるところ(高所)がないので安全

2階以上の階では階段をはじめ、吹き抜け面の手すり壁、バルコニーの腰壁(手すり壁)、腰窓といった「落下の危険」が必ず生じます。

平屋ではこの落下の危険性がありませんので、小さなお子様がいるご家庭ではとても安心できることになります。

階段の面積(スペース)が不要となる

これも当たり前ではありますが、階段が必要ありませんので、階段の面積分を他に活かせます。

階段の面積は、1.5坪~2坪(5~6.5㎡程度)ほど必要となりますから、その分、収納や他のスペースに回せるのはとてもうれしいことですね。

屋根が良く映える(屋根のデザインが活きる)

近年はローコスト住宅が流行り、屋根もあるのかないのか分からないシンプルでキュービックな外観の建物が主流となっていますが、平屋の魅力の一つは「屋根」がとても映えることです。

参考写真 掲載元:住友林業の家<https://sfc.jp/ie/lineup/grandlife/design/>

平屋のデメリット

南に面する部屋が取りにくくなる

通常、2階建ての場合は1階のLDKと2階の寝室や子供部屋を、日当たりの良い南に面して配置することが多いですね。

しかし、平屋の場合はLDKを南に面する配置とすると、残りは1~2室を南に配置できるかどうかというところです。

部屋数が多いと、日当たり良く配置できる部屋が限られるという欠点がどうしても生じてしまいます。

南側に向けて、配置をL字にすることもありますが、南に平行に配置できている訳では無いため、陽の当たる時間はどうしても短くなってしまいます。

動線が難しくプライバシーが確保しにくい

平屋の間取りプランでは、LDKを中心に各部屋を配置する形が多くなります。

そのため、主寝室、子供部屋、書斎といったプライベートルームがLDKから近くなってしまい、各部屋にLDKの音が聞こえやすくなります。

家族の生活スタイルが将来的にもそれほど変わらなければ良いのですが、お子様が大きくなってくると勉強に集中する時間もありますし、ご主人様や奥様が書斎で仕事をする時間もあり、プライバシーに気を使うことも考えなければいけませんね。

周囲(隣接地)の建物で影になりやすい?

周囲の敷地が密接している土地では、周囲の建物が影になり、1階が暗くなることがあります。

特に、南隣接地の建物が接近している場合は2階建てとして、2階リビングとしないと十分な日当たりを得られないことも良くあります。

建物が密集した場所では、必ず周囲の建物の接近状況や日影をシミュレーションして階数を検討する必要があります。

※採光に関する記事はこちらもご覧ください↓↓↓

2階建てよりコストが高くなる

平屋は2階建てと比べると、必要な部屋を1階に全て配置することになります。

つまり、基礎屋根が多くなるため、建築コストが高くなる傾向があります。

基礎では、建築業者によってはさほど変わらない場合もありますが、細かく積算した場合は、木材よりも基礎の鉄筋コンクリートの方が割高になるためですね。

例えば、30坪の住宅なら、総二階の2階建てなら1階が15坪で基礎も15坪分となりますが、平屋だと30坪分丸ごと基礎を作らなければなりません。

屋根も同じですね。総二階の2階建てであれば15坪分の屋根で済むのに対して、平屋では30坪分の屋根が必要となります。

平屋で検討すべき要素は?

開放的な天井の高さ

平屋では「吹き抜け」によって開放感をつくることがてきませんので、天井高さを大きく上げるためには、リビングなどを勾配屋根とする手法が用いられます。

勾配天井は屋根付近までの屋根裏となる「小屋裏」部分も部屋の空間に取り入れ、天井を高くする方法です。

吹き抜けほど、天井が高くなる訳ではありませんが、屋根の形に沿って天井を高くできます。

巾木を床の色に合わせた例の写真
平屋で勾配天井を用いたリビングの例

トイレの個数

平屋での計画では、トイレの個数も悩む場合があります。

トイレを2つ設置すると決めておられれば全く問題はありませんが、3~4人家族で30坪(100㎡)以内の場合、トイレの数をご相談頂くことが多いものです。

実は、トイレの数というのは(以下の記事でも解説していますが)、面積や階数よりも家族の人数で決定する方が無難です。

トイレを利用する時間帯が重なるトイレラッシュの問題があるためです。

四人家族以上であれば、トイレは2つ設置することが望ましいですね。

※トイレについてはこちらの記事をご参照ください↓↓↓

平屋の間取り事例をご紹介

平屋の間取り事例1

こちらの間取りは、ご夫婦とお子様二人の、4人家族の平屋の事例<約42坪>です。

家の中央にキッチンを配置し、水回りや玄関、寝室にも程よく近くいことで、家事動線と各部屋の配置もバランスが良いプランです。

4人家族のため、トイレは玄関近くと水回りの2ヶ所の設置となっていますね。

キッチンと洗面の間に、ウォークスルーできるWICがあり、ファミクロ的に使用できることが特徴的な間取りです。

平屋の間取り事例2

こちらはご夫婦とお子様一人の、3人家族の間取り事例<約31坪>です。

南に面してLDK、寝室、子供部屋を配置できていますので、主要な部屋がとても明るい間取りとなっています。

また、家でお仕事をされるご主人に配慮し、書斎をリビングから少し離すことにより、プライバシーを確保した配置となっています。

平屋の間取り事例3

こちらの間取りも4人家族の間取りですが、約47坪と、少し大きな面積になっています。

玄関~玄関ホールを大きく設ける、約28帖のLDKや6畳の和室というように、各スペースが余裕のあるサイズとなっているため、全体の規模も大きくなっています。

実はこの大きな玄関ホール(間にあるWICと共に)は無駄に大きいわけではなく、寝室のプライバシー性を高める役割もあるんですね。

まとめ

階数が1つの平屋だからといって、2階建てや3階建てよりも難易度が低いわけではありませんね。

間取りのゾーニング、配置も難しい場合が多く、日当たりやコストを考えると、場合によっては2階建てとするほうが賢明なこともあります。

メリットもありますが、平屋ならではのデメリットも多くありますので、平屋で建てたようとお考えの場合は、

・敷地の広さ(日当たり)
・動線計画
・プライバシー性
・建築コスト
・外観(デザイン)

このあたりのバランスを2階建てと比較しながら考えて進めるようにしてくださいね。


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